EBSスナップショットとは何か
EBSスナップショットは、Amazon EBSボリュームのある時点のバックアップです。試験対策では、まず「EC2インスタンス全体のバックアップではなく、EBSボリュームのバックアップ」だと整理すると混乱しにくくなります。
たとえば、EC2に接続されたディスクの内容を保存したいときはEBSスナップショットが候補になります。一方で、同じ構成のEC2インスタンスを何台も起動したい場面ではAMIの理解が必要になります。ここは試験でよく比較されるポイントです。
最初に押さえるべき4つの重要ポイント
- ポイントインタイムバックアップ
EBSボリュームのその時点の状態を保存する。 - 増分保存
2回目以降は前回から変更されたブロックのみが保存される。 - 復元は新しいEBSボリューム作成が基本
スナップショットから新しいボリュームを作成して使う。 - リージョンをまたいで使うにはコピーが必要
災害対策などで別リージョンへ持ちたい場合はスナップショットコピーを使う。
なぜ「増分保存」が重要なのか
EBSスナップショットは増分バックアップです。つまり、最初のスナップショット取得後は、変更されたブロックだけが追加で保存されます。これにより、毎回フルバックアップを取るよりもストレージ効率が良くなります。
試験ではここから次のようなひっかけが出やすいです。
- 「スナップショットは毎回フル保存される」→ 誤り
- 「削除したスナップショット分だけ必ず料金がそのまま下がる」→ 誤りの可能性が高い
理由は、複数のスナップショット間で同じデータブロックが参照されるためです。不要なスナップショットを削除しても、ほかのスナップショットが参照しているブロックは残ります。
復元の考え方
EBSスナップショットからは、通常新しいEBSボリュームを作成します。元のボリュームそのものが自動的に巻き戻るわけではありません。
また、EC2インスタンスにEBSボリュームをアタッチするには、EC2とEBSボリュームが同じアベイラビリティーゾーン(AZ)に存在する必要があります。したがって、スナップショットからボリュームを復元したあと、どのAZに作成するかも実務では重要です。
AMIとの違い
| 項目 | EBSスナップショット | AMI |
|---|---|---|
| 主な目的 | EBSボリュームのバックアップ | EC2インスタンスを起動するためのマシンイメージ |
| 対象 | ディスクデータ | OS、起動設定、ボリューム構成など起動に必要な情報 |
| 主な使い方 | ボリューム復元、バックアップ、DR | 同じ構成のEC2を複数起動 |
| 試験での見分け方 | 「ディスクのバックアップ」ならこちら | 「サーバーイメージから起動」ならこちら |
覚え方としては、スナップショットはディスクの控え、AMIはサーバー起動用テンプレートと考えると整理しやすいです。
試験で問われやすい関連ポイント
1. 自動バックアップされるのか
EBSスナップショットは、何もしなくても自動で定期取得されるわけではありません。定期的に取得したい場合は、Amazon Data Lifecycle Manager (DLM) や AWS Backup を使って自動化します。
2. 別リージョンで使えるのか
そのままでは使えません。別リージョンで使うにはスナップショットをコピーします。災害対策やリージョン移行の問題でよく使われる知識です。
3. 暗号化はどうなるのか
暗号化されていない既存スナップショットを、その場で直接暗号化に切り替えることはできません。暗号化したい場合は、暗号化コピーを作成して利用します。
4. 長期保管向けの選択肢はあるのか
あります。EBS Snapshots Archive を使うと、長期保管向けにコストを抑えられます。ただし、利用前には標準階層へ戻す必要があります。細かい運用は上位試験や実務寄りですが、「長期・低頻度アクセス向け」という位置づけは押さえておくとよいです。
よくある誤解
- 誤解1:EBSスナップショットはEC2インスタンス丸ごとのバックアップである
正しくはEBSボリュームのバックアップです。 - 誤解2:スナップショットから直接EC2を起動できる
通常はスナップショットからEBSボリュームを作成します。EC2起動を目的にするならAMIの理解が必要です。 - 誤解3:毎回フルバックアップなので保存コストが重い
実際は増分保存です。 - 誤解4:別リージョンでもそのまま使える
スナップショットコピーが必要です。
試験での考え方のコツ
問題文を読んだら、まず次のどちらを求めているか見分けます。
- ディスクデータのバックアップ・復元 → EBSスナップショット
- 同じ構成のサーバーを起動したい → AMI
さらに、問題文に「別リージョン」「定期取得」「長期保管」「暗号化」が出てきたら、それぞれ次の知識を結び付けると解きやすくなります。
- 別リージョン → スナップショットコピー
- 定期取得 → DLM / AWS Backup
- 長期保管 → Archive
- 暗号化 → 暗号化コピー
直前復習用まとめ
- EBSスナップショットはEBSボリュームのポイントインタイムバックアップ
- 保存方式は増分
- 復元時は新しいEBSボリュームを作るのが基本
- 別リージョンで使うにはコピーが必要
- 定期取得はDLMやAWS Backupで自動化できる
- AMIはEC2起動用イメージであり、スナップショットとは役割が異なる
参考資料(AWS公式)
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/ebs-snapshots.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/how_snapshots_work.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/ebs-deleting-snapshot.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/ebs-copy-snapshot.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/ebs-encryption.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/snapshot-archive.html
- https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/creating-an-ami-ebs.html
- https://docs.aws.amazon.com/prescriptive-guidance/latest/backup-recovery/restore.html
- https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/snapshot-ami-policy.html
- https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/
