MENU

【AWS Certified Cloud Practitioner】混同しやすいAWSサービス28選を一気に整理

目次

AWS Certified Cloud Practitionerで大事なのは「細かい設定」より「役割の違い」

AWS Certified Cloud Practitioner では、各サービスの詳細設定を深掘りするよりも、「そのサービスは何を解決するものか」「似たサービスとどう違うか」 を見分ける力が重要です。

この記事では、初学者が混同しやすいサービスを用途ごとに整理し、試験で選び分けやすい形でまとめます。各項目には AWS 公式ドキュメントへの参照も付けています。

まず押さえたい見分け方

  • 移行か、災害対策か:AWS Application Migration Service と AWS Elastic Disaster Recovery は似ていますが、目的が異なります。
  • つなぐのか、運ぶのか:AWS Storage Gateway はハイブリッド接続寄り、AWS DataSync はデータ転送寄りです。
  • アプリ配備か、インフラ定義か:AWS Elastic Beanstalk はアプリ運用を簡単にするサービス、AWS CloudFormation はインフラをコード化するサービスです。
  • 生成AIか、機械学習全般か:Amazon Bedrock は生成AIアプリ構築寄り、Amazon SageMaker は ML 全般寄りです。
  • L7 / L4 / セキュリティ機器向け:ALB、NLB、GWLB は処理する層と役割が違います。

1. インフラ・移行・ガバナンス系

サービスひとことで主な用途試験での覚え方公式参照
AWS Local Zonesユーザーに近い都市圏で低レイテンシーを実現する仕組み遅延に敏感なアプリケーションを、大都市や産業集積地の近くで動かしたい場合リージョンそのものではなく、リージョンの延長と考えると整理しやすいAWS公式ドキュメント
AWS Application Migration Serviceサーバーを AWS へそのまま移行するサービスオンプレミス、仮想環境、他クラウド上のサーバーを rehost(lift-and-shift)で移行する移行が目的。DR サービスではないAWS公式ドキュメント
Dedicated Hosts物理サーバーを専有して使う EC2 の仕組みBYOL、ライセンス制約、コンプライアンス要件、物理配置の制御が必要な場合インスタンスではなくホスト単位で専有する点が重要AWS公式ドキュメント
AWS Control Tower複数 AWS アカウントの標準構成と統制をまとめて整えるサービスLanding Zone の構築、アカウント作成の標準化、ガバナンスの適用組織全体の統制を担当するサービスAWS公式ドキュメント
Amazon OpenSearch Service検索・ログ分析エンジンをマネージドで使えるサービス全文検索、ログ分析、可視化、ダッシュボード用途RDB の代わりではなく、検索と分析に強いサービスAWS公式ドキュメント
AWS Glueサーバーレスのデータ統合・ETL サービス複数ソースのデータを収集、変換、統合して分析基盤へ流すデータを整える・つなぐ役割で覚えるAWS公式ドキュメント
AWS Elastic Disaster Recovery障害時に AWS へすばやく復旧するための DR サービス継続レプリケーションにより、オンプレミスや他クラウドのシステムを AWS 上で復旧する移行ではなく災害対策が主目的AWS公式ドキュメント
AWS Storage Gatewayオンプレミスと AWS ストレージをつなぐ橋オンプレ環境から S3 やクラウド側ストレージを違和感なく使う接続・ハイブリッド利用のサービスAWS公式ドキュメント
AWS DataSyncデータを高速かつ安全に転送するサービスオンプレミスと AWS、または AWS 間でファイルやオブジェクトを移動するStorage Gateway が「橋」なら、DataSync は引っ越し業者AWS公式ドキュメント
AWS Global AcceleratorAWS グローバルネットワークで通信経路を最適化するサービス世界中の利用者に対して、可用性やパフォーマンスを高めたい場合CloudFront がキャッシュ配信寄りなのに対し、Global Accelerator は通信経路の最適化寄りAWS公式ドキュメント
AWS Service Catalog社内で承認済みの AWS 製品を配布するカタログ利用者に承認済みテンプレートや構成だけをセルフサービス提供するControl Tower が統制、Service Catalog が承認済み製品の配布AWS公式ドキュメント

このカテゴリで特に混同しやすい組み合わせ

  • AWS Application Migration Service と AWS Elastic Disaster Recovery
    前者は AWS への移行、後者は障害時の復旧です。試験では「平時に移行したい」のか、「障害時にすぐ再開したい」のかで選び分けます。
  • AWS Storage Gateway と AWS DataSync
    前者はオンプレミス環境と AWS ストレージを接続して使うための仕組み、後者はデータを高速転送するためのサービスです。
  • AWS Control Tower と AWS Service Catalog
    前者はマルチアカウント環境全体の統制、後者は利用者へ承認済み構成を提供するためのカタログです。

2. 開発・デプロイ・IaC 系

サービスひとことで主な用途試験での覚え方公式参照
AWS Elastic Beanstalkアプリを簡単に AWS 上へ載せられるマネージドな実行基盤アプリコードをデプロイし、周辺の EC2、負荷分散、スケーリング、監視を簡略化するアプリ実行環境を手早く用意したいときAWS公式ドキュメント
AWS CodeDeployデプロイを自動化するサービスEC2、オンプレミス、Lambda、ECS へのアプリ配備ビルドはしない。配る担当AWS公式ドキュメント
AWS CodeBuildソースコードのビルドとテストを行うサービスコンパイル、単体テスト、アーティファクト生成作る担当AWS公式ドキュメント
AWS CodeCommitプライベート Git リポジトリを提供するサービスソースコードやバイナリのバージョン管理保存庫として理解すると整理しやすいAWS公式ドキュメント
AWS CloudFormationAWS インフラをテンプレートで定義して構築する IaC サービスEC2、RDS、ELB などを再現可能な形で自動構築するアプリではなくインフラをコード化するサービスAWS公式ドキュメント

このカテゴリでの最重要比較

  • CodeCommit:コードを保管する
  • CodeBuild:コードをビルドする
  • CodeDeploy:コードを配備する
  • CloudFormation:インフラを作る
  • Elastic Beanstalk:アプリ運用環境を簡単に用意する

この 5 つは、似て見えて役割が違います。Cloud Practitioner では、「どこで使うか」より「何を担当するか」 で切り分けるのが正解です。

3. AI / 機械学習系

サービスひとことで主な用途試験での覚え方公式参照
Amazon Bedrock生成 AI アプリを作るための基盤モデル利用サービス複数の基盤モデルを使い、生成 AI アプリやエージェントを構築する生成 AI 寄りの代表格AWS公式ドキュメント
Amazon SageMaker機械学習モデルの構築・学習・デプロイを支える総合基盤ML ワークフロー全体の実装、学習、推論、運用生成 AI 専用ではなく ML 全般AWS公式ドキュメント
Amazon Rekognition画像・動画を分析するサービス物体検出、顔分析、テキスト検出、コンテンツ分析見る AIAWS公式ドキュメント
Amazon Lex会話型インターフェースを作るサービスチャットボット、音声ボット、自然言語対話会話する AIAWS公式ドキュメント
Amazon Pollyテキストを音声に変換するサービス読み上げ、音声案内、アクセシビリティ対応Text-to-SpeechAWS公式ドキュメント
Amazon Textract文書から文字・表・フォームを抽出するサービス請求書、申請書、帳票類の読み取りと構造化OCR より一歩進んで、表やフォームも扱うAWS公式ドキュメント
Amazon Comprehend文章の意味を理解する NLP サービス感情分析、言語判定、キーフレーズ抽出、エンティティ抽出読む AIAWS公式ドキュメント
Amazon Transcribe音声を文字に変換するサービス会議録、字幕生成、音声データのテキスト化Speech-to-TextAWS公式ドキュメント

AI 系は「入力」と「出力」で覚えると強い

サービス入力出力
Amazon Pollyテキスト音声
Amazon Transcribe音声テキスト
Amazon Rekognition画像・動画検出結果・分析結果
Amazon Textract文書画像・PDF文字、表、フォーム情報
Amazon Comprehend文章感情、言語、エンティティなどの意味情報
Amazon Lex音声・テキスト対話応答

また、Amazon BedrockAmazon SageMaker は出題で混同しやすい組み合わせです。生成 AI アプリを早く作る方向なら Bedrock、機械学習モデルの構築・学習・運用全体なら SageMaker と考えると整理しやすくなります。

4. Load Balancer 系

サービスひとことで主な用途試験での覚え方公式参照
Application Load Balancer(ALB)HTTP/HTTPS 向けのロードバランサーWeb アプリ、パスベースルーティング、ホストベースルーティングL7。アプリケーションレベルの振り分けAWS公式ドキュメント
Network Load Balancer(NLB)高性能・低レイテンシーな通信向けロードバランサーTCP、UDP、TLS ベースの大量トラフィック処理L4。とにかく高速にさばくAWS公式ドキュメント
Gateway Load Balancer(GWLB)仮想アプライアンスをスケールさせるためのロードバランサーファイアウォール、IDS/IPS、ディープパケットインスペクションセキュリティ機器向けで、通常の Web 負荷分散とは別物AWS公式ドキュメント
Classic Load Balancer(CLB)旧世代のロードバランサー既存環境では見かけるが、新規設計では現行世代の ELB を優先する場面が多い前世代。ALB / NLB / GWLB と比較して古い選択肢AWS公式ドキュメント

Load Balancer は OSI 参照モデルの層で覚える

  • ALB:L7。HTTP/HTTPS の内容を見て振り分ける
  • NLB:L4。TCP / UDP / TLS を高速処理する
  • GWLB:L3 寄り。仮想アプライアンスを通したいときに使う
  • CLB:旧世代。試験では「古いロードバランサー」という理解で十分なことが多い

試験直前に見返したい要点

  • 移行なら AWS Application Migration Service、災害復旧なら AWS Elastic Disaster Recovery
  • ハイブリッド接続なら AWS Storage Gateway、データ転送なら AWS DataSync
  • 組織統制なら AWS Control Tower、承認済み製品の配布なら AWS Service Catalog
  • アプリ運用を簡単にするなら AWS Elastic Beanstalk、インフラをコード化するなら AWS CloudFormation
  • 生成 AI アプリなら Amazon Bedrock、機械学習全般なら Amazon SageMaker
  • Web の振り分けは ALB、高速な TCP/UDP 通信は NLB、仮想アプライアンスは GWLB

まとめ

AWS Certified Cloud Practitioner では、各サービスの全機能を覚える必要はありません。重要なのは、「何を解決するサービスか」「似た候補の中から正しく選べるか」 です。

特に今回取り上げた 28 サービスは、用途が近く見えても担当範囲が違います。サービス名だけを暗記するより、移行・復旧・接続・転送・構築・配備・分析・会話・音声・文書・負荷分散 といった役割で分類して覚えると、問題文の意図を外しにくくなります。

参考:AWS Certified Cloud Practitioner の公式案内は AWS Certification 公式ページ でも確認できます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次